第38回 稼ぐための構造(乗車料金制度)から考える

稼ぐためには

さて話は第5回の「種も仕掛けもありません」に戻りますが、以下の通り

「売上を増やす=お客に乗っていただく時間(※単純化しています。)の最大化を目指すこと」 

とお客に乗っていただく時間を「※単純化しています。」という補足をつけて説明しました。

そしてその次の第6回の「コンビニに立ち寄る」話の回で、乗車料金は距離と時間で加算する仕組みを説明し、時間で加算されても実は私の稼ぎの上では不十分と説明して、単純化している理由を説目しました。

しかしながら、実は単純化していることは、もう一つの距離で計算される部分についても同様で今回はまずこの点について説明していきたいと思います。

私の会社では現在初乗り料金が1.44kmの税込み600円で以後は250mごとに加算税込み80円加算されます。

すなわち、距離で料金が決まるので、例えば平均時速30㎞で目的地に着くのでは、平均時速60㎞着くのと同じ料金ですので時間当たりの単価は半額になってしまいます。したがいまして、1分1秒でも早く目的地に着くことが、結果的には平均速度を上げることになり、お客を乗せている時間で唯一の時間単価を上げる方法になります。

なお、ここで注意が必要なのは第6回でも説明しましたが、時速10㎞以下の時に加算される時間の料金で、信号待ちなどで平均速度が下がっても、待ち時間の料金(時間単価で税抜き2,909円)が時間で加算される点です。乗務員の中には、この待ち時間の料金が加算されれば、却って得をするという考え方もあり、敢えて混む道や車線を選択する乗務員もあり得るということです。

このような乗務員であれば、「道が混んでお客がイライラして困る。」となり、あくまで他人ごとになれるのですが、そうではなく、更に時間単価で上を目指す乗務員にとって、特にお客を乗せて目的地に1分1秒でも早く着くことが最優先課題となることはお分かりいただけると思います。

また前回、目的地(迎車地を含む)に1分1秒でも早く着くために、自分の運転技量を上げる努力について説明をしましたが、自分でできることよりも、客観的な状況、すなわちどのような日か、細かく見ればどのような時間・場所かということの方がより多く影響を受けるものです。これらは自分では完結できないものなのでそのための行動の指針が必要になるのですが、①できるだけ車の混まない日に運転するとか、②車が混みにくく走りやすい場所に向かうという工夫も大事になります。

①できるだけ車の混まない日の例としては、第7回で安定して稼げると説明した土日のことですが、一番の理由は平日に比べて車が少なく走りやすいことが理由となります。ちなみに第32回で4/2(日)に1日の営収の最高記録を更新した日は、道が混んでいなかったことを簡単に触れていましたが、実は最高記録を目指す上での絶対的に必要な条件ではありました。

②の例は色々あるのですが、一般的に車線数に比例して速度は出しやすく渋滞も避けやすくなりますが、1車線の幹線道路の場合は速度は出せないうえ渋滞もしやすいため最悪です。

以前第17回の「連れてって」の回でさらりと大阪市内で営業するほうが八尾市と比べて稼げると書き、そもそもですが私自身は一般的に言われるように当初は八尾市の方が需要が少ないからという理由で考えていたのですが、よくよく考えると需要の問題はあくまで供給とのバランスで決まるので理由として考えるとおかしいことに気付きます。

そこで、八尾市内では1車線の幹線道路が多いという道路状況のため平均速度が上げずらくなり、結果として大阪市内と比べて稼げないと考える方が、今は自分としては納得できる考え方になっています。

ということで説明は途中のところもありますが今回は以上となります。次回は、昨日Uberの方が会社に来ていただき説明会がありましたので、その件も含めたお話をしたいと思います。


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飯田さん

前職をやめて、結果としてタクシー乗務員として仕事を始め、1年程立って昼勤営業収入(税抜き)ミリオン、を達成したのを機に、このブログを始めました。
なお、「飯田さん」の名称の意味、詳しい情報、前職をやめた経緯などについては、「飯田さんの司法試験・予備試験の部屋」のサイトで掲載されています。

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