第71回 GOがお客からアプリ手配料徴収

業界・仕事説明

主題の件ですが、以下通り【重要なお知らせ】大阪エリア・神戸エリアでのアプリ手配料に関するお知らせ │ タクシーが呼べるアプリGO 《ゴー》 │ GO株式会社 (goinc.jp)11月1日より大阪エリアでも税込み100円ですが、お客様からの徴収が始まりました。

でもとしたのは、昨年11月に【重要なお知らせ】東京23区・武蔵野市・三鷹市での迎車料金とアプリ手配料に関するお知らせ │ タクシーが呼べるアプリGO 《ゴー》 │ GO株式会社 (goinc.jp)から始まり、今年の7月に札幌、京都、福岡の地域が追加され、更に全国に広げる様子です。

ちなみにGOからのお知らせの中に説明がありますが、一番最初の東京ではタクシー料金改定に伴うアプリ手配料の増加分は、ほとんどの会社が迎車料金を100円下げることにより相殺されて、実質的には値上げにはならないという説明をしています。

これに対して、大阪ではお客にとって単純に100円値上げになりますが、現在受注を受けきれていない状況なので、お客の受注は多少減っても、受注総数は減らないという算段だそうです。

なお、そもそも受注を受けきれていないのは、受注時に全体の重要が増えてタクシー側が不足して受注できないからなので、減った需要を単純にカバーできるものではないと思います。また、大阪エリアの場合、GO以外にDiDiとUberを使い分けしている方も多く、別途で100円徴収されるとなると心理的に離れる人は一定数はいると思います。

ただ私にとって、GOは乗務員に対して一番不親切なアプリと思っていますので、お客が他のアプリを利用してもらえば却ってありがたいくらいで何も困りません。

また、東京の乗務員の方のお話では、乗務終了後締め作業が複雑になる問題のことを聞いていましたが、実際にはメーターに新たなGO配車ボタンの設定がされて、締め作業も全く手間がかからないよう会社側が整備しました。

そして、心配されたお客との対応では、GOを利用して支払いが車内決済の場合(アプリ決済の場合はアプリで勝手に徴収されるので乗務員は全く問題ありません。)、乗務員が運賃に100円上乗せしてお客からお支払いいただく必要があります。この点については乗車開始時点で車内決済かどうかわかりますので、直ぐにGO配車ボタンを押せば、迎車料金などの別料金の表示が400円→500円に変わり、支払い時には合算してメーターに表示され、領収書には内訳まで明示されます。

したがいまして、私は車内でいちいち配車手配料の話題には触れず、「そんなことはアプリからの通知で知っている。」という前提で、GO配車ボタンをひっそり押して徴収する方法で昨日からですが行っています。

ところで、最初の東京でのお知らせにはなかったのですが、よく見ると「札幌・京都エリア」と「大阪・神戸エリア」のお知らせには以下の文言が変更内容の中にあり、

「手配料相当分を加盟タクシー事業者とGO株式会社間で調整する場合があり、その場合はお客様へのアプリ手配料は発生しません。」

つまり、100円分はタクシー会社が負担を被り、お客へ値上げはしないタクシー会社もあるということですが、そもそも未だに手書きの日報の会社であれば事務処理のコスト負担が大きく、しかもメーターの変更が難しい場合、お客に説明してメーターの表示額とは別に100円追加でいただかなければならず乗務員の負担は半端ではありません。このようなコストを考えた場合に、タクシー会社で100円自己負担した方がよっぽどかマシという考え方があるのは理解できます。

そして聞くところによると、100円のアプリ手配料への対応の仕方はタクシー会社によって全く異なるということですので、その点では私は恵まれていると思っています。

しかし、アプリ手配料の100円につていは、このようにタクシー会社や乗務員に負担をかけているにもかかわらず、お客から徴収した100円については、そのままGOに支払われてタクシー会社側に一切利益はありません。

そう考えるとGOは酷い会社のように思いますが、そもそものところですが、GOが自らの強い立場を利用してタクシー会社に単純にタクシー会社が負担するアプリ利用料を100円増額を要求すればGOにとってはもっとよいと思えるところ、自らリスクを負って直接お客に請求するということは、逆に考えようによっては素晴らしい会社のようにも思えます。

しかし、第36回で触れた受注の対応であったり、第22回で触れたGOだけがお客からキャンセル手数料をとっても乗務員に対して還元しない自己中心的な姿勢からすると、本当に受注には影響がないと考えているだけの話と思えます。

なお、今回の改訂に伴い、GOの担当者から直接説明を頂く機会があるとして、10月23日と10月30日に説明会の機会がありました。私は10月30日に参加したのですが、GOの担当者は都合が悪くなり欠席で直接話を聞く機会がなく、私はその企業の姿勢は担当者の対応からも感じることができると思うので、絶好の機会と考えていたのでとても残念でした。

しかも今回の話はGOが一方的に利益を独占して、そのためにタクシー会社や乗務員に余分な手間をかける話で、本来なら頭を下げてお願いにくる話なので予定を変更するのはあり得ないとは思いましたが、GOの会社の姿勢から考えれば、1日だけでも説明に来られただけまだマシかなと思い直しました。

ということで、実際のアプリ配車手数料の影響は今後を見てみないとわかりませんが、今回は導入に当たっての私の見解についてまとめました。


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飯田さん

前職をやめて、結果としてタクシー乗務員として仕事を始め、1年程立って昼勤営業収入(税抜き)ミリオン、を達成したのを機に、このブログを始めました。
なお、「飯田さん」の名称の意味、詳しい情報、前職をやめた経緯などについては、「飯田さんの司法試験・予備試験の部屋」のサイトで掲載されています。

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