まず、タクシーの乗務員というゲーム(仕事)の魅力です。
目標について、よく仕事の目標設定で、実現不能な目標を押し付けられたりすることがありますが、そうなるとそもそも目標に向けて努力するというモチベーションも下がり、仕事をしてても苦しいだけです。
それに比べて、私の考えるゲームの目標は、もちろん自分で決められるので最高得点です。
これは、言い換えると、過去の自分を超えるということで、決して実現不能な目標ではありません。
また、ゲームの目標のための努力は、タクシーの乗務員の場合、会社や周りの目を全く気にすることなく、すべて自分の思い通りにできす。
しかも、賃率という完全歩合制ですので、結果は報酬となって100%評価されます。
すなわち、すべて自己責任にはなりますが、上司から意味のない指示を受け自分の意に反した仕事ををさせられるリスクもないですし、自分の努力が正当に評価されないリスクも全くありません。
このことは、私の社会経験上、会社員(タクシーの乗務員も会社員です。)としてはとてもありがたいことだと思います。
そして、もう一つの魅力が毎日結果がでることです。
よく前職の時に、司法試験の受験生に向けて「2年後3年後に結果がでる目標に向けては誰も今から真剣になって頑張れないので、少なくとも1年以内に結果が明らかになる目標を立てて、それに向けて努力し、結果から自分の努力の仕方を検証することが大事。」とアドバイスをしていましたが、毎日結果がでることは、頑張りやすく、毎日検証できるので正しい努力がしやすいことになります。
次に、実際にタクシーの仕事をゲームとして考えると以下の通りのメリットがあります。
①仕事として考えるとやらされた感がありますが、ゲームとして考えると自分が主体的にやるという気持ちでできます。
例えば、19時になって、まだ22時まで働かなければならないと感じるか、19時になって、後3時間しかないと考えるか?の違いです。
同じ時間働いていても、気持ちは全く違うと思います。
②目標に向けて「常に自分の頭で考える」状態になること。
第5回でタクシーで稼げるようになるためには、目標に向けて最大限の努力が必要で、最大限の努力を言い換えると「常に自分の頭で考えて」実行することと説明していました。
ゲームを真剣にすれば、自分が100%このような状態になり、熱中して自分の意識を最大限注ぎ込めるこことは実感できると思いますが、この点がゲームとして考える一番のメリットです。
もちろん仕事として意識してもできますが、ゲームとして考えると、より自然に「常に自分の頭で考える」モードに入り、成果が上がりやすいことは想像いただけると思います。
なお、ゲームとして熱中し過ぎた結果、無理をして事故とか交通違反の切符を切られると、お客様や会社に迷惑をかけるばかりでなく、乗務員にとっても大きなマイナスになります。
したがいまして、無事故無違反で1日を終えるという隠れた第1の目標があることを、常に心掛けることが、ゲームとして考える魅力の前提として重要です。
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