第76回 タクシー乗務員になるために

業界・仕事説明

今回はタクシー乗務員になるための道筋について、私の経験からお伝えさせていただきます。

まず、私は普通(一種)免許しか持っていませんでしたので、タクシーの乗務員になるために二種免許の取得から必要でした。

なお二種免許については、2022年5月13日より資格が緩和され、それまで普通免許を取ってから通算3年以上の運転経験が必要だったのが、特別な教習を修了した場合に「19歳以上、経験1年以上」に引き下げられています。

私は期間的には全く問題ありませんが、まず取得のために自動車学校に通う必要がありました。

話は前後しますが、この二種免許取得費用や、前回説明した新任運転者研修費用はすべてタクシー会社が負担し、おまけに日当も会社から支払われます。なお、会社によっては就職祝い金まで出すようなところがあり、ここまで支援があるところはタダでお金を貰える訳はないので要注意と思いますが、私の会社ではありませんでした。

ただ、どの会社でもあるようですが、入社後一定期間勤めないと二種免許の取得費用等を後から請求されるという縛りはあります

話は戻りますが、二種免許の取得のためにまず自動車学校に通うのですが、会社によって合宿制の自動車学校もあるようですが、私の場合自宅から通える自動車学校でした。取得期間は土曜日に入校して実技と講習が1週間スケジュールされていて、翌土曜日に実技の検定を受けて卒業しました。

なお、実技の講習中は運転の細かいところを駄目だしをされて、かなり辛口の指導のところがあり、私にとっては実技の検定が試験前に一番難関に感じてストレスでした。ただ、実技の検定の時は私は何とかうまくできたのですが、検定時に私が後部座席で同乗していた人は完全にミスをしてしまったなと思ったのですが、実際には落ちる人はありませんでした。

したがいまして、講習中は厳しめで検定は甘めにする?というのが、自動車学校の心遣いかなと勝手に解釈をしていました。

その後光明池運転試験所で種免許の筆記試験を受験し、私は1回で合格でしたが、この時は半分くらいの不合格者を見かけました。ちなみに、筆記試験対策としては自動車学校で提供された学習アプリで勉強した程度で、自動車学校では学科試験の模擬試験はありましたが、あくまで筆記試験は本人にお任せでした。

なお、この後私は大阪タクシーセンターでの4日間の新任運転者研修を受けたのですが、2種免許を取得しないとこの研修を受けられないわけではないので、人によっては前後しています。

そして、会社で会社のルールやメーター操作の説明などの研修を1日受けて、3日間の側乗研修を受けて、一人立ちということのが私の道のりでした。

今振り返ると、自動車教習所での実技講習は実務にとっての必要性はほとんどないと思います。また、2種の筆記試験については、確かに細かい交通ルールを久しぶりに思い出すのに役立った程度で、ニ種については制度として残す必要があれば、運転試験場での筆記試験のみでも十分に思います。

新任運転研修に関しては、地理に関しては前回の指摘の通り不要で、法令等の科目についても全国の大多数の地域と同じように各タクシー会社での研修で十分と思います。

ここで話は変わりますが、第64回の中でタクシーの資格取得の条件の簡素化については、私自身の考え方としては実は賛成」と説明していましたが、前述の中で私が不要と感じたものは簡素化した方が良いというのが私の意見となります。

また、私の簡素化する真の目的はフルタイムの乗務員ではなく、パートタイムの乗務員を増やしやすくするためとなります。

そして、パートタイムの乗務員を活用する目的は、1日の時間帯やイベント等によるタクシーの需要に大きな波があり、効率的に需要に対応するためということになります。

ということで、今回はここまでで話を切らせていただきますが、今後、この話も続けて行きたいと思います。


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飯田さん

前職をやめて、結果としてタクシー乗務員として仕事を始め、1年程立って昼勤営業収入(税抜き)ミリオン、を達成したのを機に、このブログを始めました。
なお、「飯田さん」の名称の意味、詳しい情報、前職をやめた経緯などについては、「飯田さんの司法試験・予備試験の部屋」のサイトで掲載されています。

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