第17回 配車アプリの受注とその弱点について

業界・仕事説明

さて、第13回第14回の中で配車アプリについて少し説明をしましたが、まとめると、私の営業で配車アプリでの受注はDiDiとGO、Uberの3つを使用しており、全体の8~9割の受注件数であるが、実際の受注はDiDiとGOがほとんどであるということでした。

そこでまず、各配車アプリで実際に受注の仕組みについて説明していきたいと思います。

Uberについて、受注が少ないのはタクシー会社による優先配車の序列が決まっており(第39回で訂正あり)、私の会社は下位に属するらしく、普段はほとんどUberでは呼ばれません。ただし、忙しくなり上位会社では対応できなない状況の時には、結構Uberから呼ばれますが、実際のところ私は0件の日も結構あります。

次にDiDiですが、こちらもタクシー会社による優先配車の序列があるようで、私の会社は上位の方らしいです。ただ、車体にDiDiの広告を塗装しているタクシー会社もあり、私の会社ではそのような塗装はしていませんので、その会社に比べるとDiDiへの貢献度は低いように思います。

また、DiDiでは乗務員個々で、前の月の乗務の結果から、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナとランクが分かれ、基準は受注率と月の総営業時間で、毎月変わります。ここで、受注率とは、配車の依頼を受けた時に、受注した割合で、受注の応答をしないと受注率が下がります。

ちなみに私の場合は初月はシルバーでスタートし、翌月からずっとプラチナでしたが、今年の1月にコロナで長期休んだ関係で総営業時間が足りずに、2月はシルバーにランクが落ちましたが、今までと比べて受注が落ちたのかは実感としては全く分からない状況です。

最後にGOですが、配車の基準はあくまで一番近いタクシーというのが原則のようです。ただ、サンキューチケットという乗務員側の制度があり、それを使用をすると、一番近くなくても長距離の配車が優先される制度があります。サンキューチケットは前の月の貢献度により、個別のドライバーごとに配布され、その基準はよくわかりませんが、私がいただいている枚数は月に1~2枚程度です。

なお、私の会社では車体にGOの広告の塗装はしていませんが、左後部座席前にはGO専用のモニターは設置はしています。そして、実車になるとCMが放送され「どうする?GOする!」は耳にタコができています(笑)

また、DiDiとGoの割合は私が始めたころは、DiDiの方が多かったというイメージがありますが、テレビCMの効果か、最近ではGOが多いかなというのが実感です。

以上をまとめますと、受注の点でタクシー会社による影響はあるのものの、大阪であればこの3社の配車アプリの使用さえできれば、受注には困らないと思われます。

では受注で困らないとすれば何が弱点かということになりますが、まず実際の営業の流れを説明します。

①配車アプリから配車の依頼の通知(音が鳴るので呼ばれると表現します。)に乗務員が応答ボタンを押して受注が成立します。

②迎車地が表示されそこまでナビで誘導されます。(迎車地に向かう最大15分程度の時間が必要です。)

③迎車地に到着すると、乗務員が到着ボタンを押して乗客に通知されます。(Uberの場合は自動的に通知。)

到着後5分が経過すると、乗務員がペナルティなしに配車キャンセルが可能となります。

ここで気が付くのは、配車アプリの場合、実際に乗車いただくまで、最大で20分程かかるという条件であるのと、結局お客が現れず乗務員がキャンセルするという可能性もあるお客から、それまでに一方的にキャンセルされるリスクもある。)ということです。

ということは、私の「どうして並んで待っていられるの?」対して、「どうしてそんな時間とリスクを負って配車アプリで受注できるの?」とも反論できそうです。

今回はここまでとさせていただきますが、順を追って事情と対策について説明していきたいと思います。


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飯田さん

前職をやめて、結果としてタクシー乗務員として仕事を始め、1年程立って昼勤営業収入(税抜き)ミリオン、を達成したのを機に、このブログを始めました。
なお、「飯田さん」の名称の意味、詳しい情報、前職をやめた経緯などについては、「飯田さんの司法試験・予備試験の部屋」のサイトで掲載されています。

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