さて、この説明の前に、タクシーにおける営業区域の説明をしたいと思います。
私の会社は大阪府八尾市にあるのですが、タクシーの営業区域は大阪市を取り巻く、堺市(美原区を除く)、豊中市、吹田市、守口市、門真市、東大阪市とまとまって、すべて同じ営業区域となります。
タクシーでお客さんを乗車(出発地)させることができるのは、同じ営業区域の場所だけで、例外的に目的地が営業区域内の場合には、営業区域外でも可能なだけです。
したがいまして、営業の場所(お客を探す場所)として同じ営業区域内になります。
そして、お客様を獲得を目指す方法(営業)としては、①付待ち、②流し、③アプリ配車、④無線配車がありますが、順に説明していきます。
①付待ちについては、順番で待機しながらお客を待つ方法となります。
場所としては、まず駅や病院、ホテル等がありますが、自由に付待ちできるところもあれば、契約により付待ちできるタクシー会社が決められているところもあります。ちなみに、私の会社の場合は契約を結んでいる場所は一つもありません。
それとは別に、一般の道路でもタクシーの乗車場所(タクシー会社の指定はなし)と標示されて場所や、単にその場所からタクシーのお客が多いということでタクシーが付待ちしているところもあります。
②流しというのは、道路でタクシーを待っているお客を走行しながら獲得する方法となります。
③アプリ配車については、専用アプリから配車の依頼を受け、受注後、乗車地から2kmから5㎞の圏内の受注希望の車に配車するシステムで、専用端末から呼び出しメッセージが来て、乗務員が応答ボタンを押して配車が確定します。
なお、私の場合は、DiDi、GO、Uberと三つのアプリを使用しており、仕様や状況はそれぞれ異なりますが、改めて説明はしていきます。
④無線配車につては、タクシー会社に電話をして配車の依頼をして、会社から無線で連絡をして配車をするという方法のようですが、私の会社では、八尾市内をメインに営業する車には無線の装置がついていますが、私自身は全く利用したことはありません。
では、私の今の受注件数の割合はどうかというと、①付待ち0、②流し1~2、③アプリ配車8~9の割合です。
なお、②の中には降車いただいた直後にご乗車いただいた場合や、付待ちの場所でたまたま待ちタクシーが少なく、または空で、直ぐにご乗車いただいた場合も含んでいます。
なぜ付待ちをしないかというと、そもそも、契約場所がなかったということもありますが、付待ちで並ばなくても十分受注できるからで、逆に「どうして並んで待っていられるの?」というのが私には全く理解できないことでした。
なお、私自身も実際に仕事を始める前には、駅などで並んで長い時間待つものだというタクシーのイメージがあり、その時間は司法の勉強の時間にあて、有効活用すれば良いと考えていましたので、とんだ見当違いをしていました(笑)
実際のところ、私自身は理解できなくても困るどころか、ライバルが止まっていてくれて嬉しいくらいの気持ちでいましたが、実はこのブログを書くことをきっかけに、この並んで待っていられる理由が別の理由の説明の鍵になることを私自身が気付いた次第です。
そして、その別の理由というのが、第5回のブログで「実際に目標を外してしまっているタクシーの乗務員も結構いる理由」となるのですが、次回は私なりの考察をお伝えしたいと思います。
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