いつもの月次の表ですが以下の通りですが、8-9月期の平均時間単価、実車率とも以下の通り急降下しています。
前期から平均時間単価@4,356→3,722の下落もさることながら、平均実車率53.35→44.83は過去には考えられないほどの下落幅でした。
実はこの厳しい状況は8月26日~9月14日で表れており、この間(9日乗務)の平均時間単価は@3,350、平均実車率は41.01と更に大幅な下落となっておりお先真っ暗な状況でした。
理由はタクシーが増えたというより、利用がかなり減ったようなイメージで、苦肉の策の手上げ狙いとういうことで平均手上げ率はこの間41.2%で少し凌いでいるところはありますが、手の打ちようがない状況でした。なお、手上げ率は以下の通りで月平均でも急上昇しています。
さてここで一昨日の乗務記録ですが以下の通り驚くべき結果が出ました。
2024/9/15(日)67,590円 12:34 @5,379 乗車件数33件(手上率37.5%)実車率59.27
まず前日の土曜日が42,840円で1日の税抜き売上で桁違いに大きいのと、直近の数字と比べて平均時間単価で@2,000円、実車率で18.0も上昇しています。
また、このように桁違いに数字が伸びる時に、鉄道事故や交通規制、雨が降るなど、アプリが鳴り止まないような状況ですが、9月15日は全く該当しないケースでした。
それでもこれだけ数字が伸びたのは、まずいつも休憩を最初に消化を目指すところ後回しにして、この日は難波・日本橋周辺で新大阪行狙いで流しました。そして10時過ぎの市内中心の2回目の受注でUberで外国人の方で新大阪行きを、引き当て4,400円(税込み)のご乗車をいただけました。
その後は梅田周辺で受注や手上げは拾えなかったものの、福島のいつもの休憩場所に向かおうとしたところ、反対車線にタクシー待ちのような方を見かけたのですが、右折して通り過ぎても手を挙げてもらえず、行き過ぎて振り返っても待っているようなので、Uターンして近寄りご乗車いただき、ここまで粘ってお客を拾いに行くのは珍しいですが、ここから更に奇跡のような乗務が続きました。
この方は伊丹空港行きで、13分のご乗車で5,000円(税込み、高速代別)となり、しかもその後お客を降ろした後の空港内でGOが鳴り、豊中市の近郊からまた伊丹空港行きの便を引き、更にこの方の下車直後に今度はDiDiが鳴り、空港近くから大阪市内に高速で市内で7,800円(税込み、高速代別)で帰れました。
ただ、この時点で12時過ぎで売上げは税別2万円を超えたところですが、今回の数字を到達するためには、21時までの9時間で残り55分の休憩を取りながら、時間単価を@5,000円超えるペースで行かなければならないので直近の時間単価@3,350円から考えるとかなり厳しいということは分かると思います。
そしてアプリがそれほど鳴らない中ではこれだけの数字は絶対に行くものではありませんが、その後大阪市内から伊丹空港行きがUberで再びあったのと、降ろした場所で4回、直後にどっち行くが当たり直ぐ乗せるパターンが4回、計12回の手上げ中計8回あり、しかも1件当たり乗務単価が税抜き@2,054円と効率よく(今期の平均は@1,663円、7‐8月平均は@1,686円)お客を拾えたことにあると思います。
ということで、いつもの延長のようなことしかしていませんので運が良かったとしか言えませんが、ともかくやるべきことをやり切ることが重要であり、結果に囚われることなく地道な努力を続けていくことが何よりも大事と再認識しました。
ここで話が飛びますが、ライドシェアについて小泉進次郎氏は完全解禁を公約に掲げており、にわかに現実化が見えてきました。ただ、ライドシェア完全解禁で一番困るのはタクシー会社で、ドライバー目線で考えると、タクシードライバーのままか、ライドシェアドライバーになるか選択肢が増えるだけのことだと思います。
実際のところタクシードライバーは9月15日の通りアプリは複数の選択ができ、手上げも選択できるのでやはり一番乗務効率が上がると思いますが、ライドシェアの場合は特定のアプリだけでしかも手上げは難しいと考えられるので、ドライバー目線で考えるとライドシェアのメリットは低くなると思います。
ただし、配車アプリ会社が強くなると、既にGOはタクシー会社で始めていますが、自前のライドシェアドライバーを囲って優先的に配車するシステムが考えられますので、そうであればそのライドシェアで働くかどうか、ドライバーは有利な方を検討すればよいだけと思います。
なおドライバーが数多く流入して過当競争になるという理屈は、現状でもタクシー業界には需要を上回る車両が存在しており、タクシードライバーが単に増えても同じ状況と思います。したがいまして別の選択肢があり、ライドシェアの方ができる範囲は少なく制約のある競合者が増える方がまだマシと考えます。
また、仮に小泉首相となっても、そもそものところの「第82回 ライドシェア全面解禁でも黒船は来ない」で説明した「徹底した安全対策」と「運行管理」という国交省の打った大きなくさびは乗り越えられないと思いますので、結局のところはタクシー会社が管理する今の制度と大きくは変わらないと思っています。
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