配車アプリで受注後直ぐに「よろしくお願いします。」というメッセージが送られるて来ることがたまにあります。
この場合の乗務員の心理としては、すっぽかしされないお客とわかり、何とか応えようという気持ちになり、迎車途中に手上げの人を見た時の誘惑に対するキャンセル防止対策としては効果はあると思います。
なお、私は第22回「配車アプリのキャンセル」で1分以内ルールを提言していますが、マイルールとしても私がキャンセルするのは直後だけで、以後は私からはキャンセルしないことを決めています。
逆に絶対いけないのは、「急いでください。」的な、メッセージです。
なぜならトラブルとなるような人は絶対に乗せたくないので、却ってキャンセルされやすくなるからです。
次に、到着後ですが、迎車地で待っていただいているお客は一番ありがたいのですが、車が停車すると通行の妨げになるような迎車地を指定されるのはそもそもNGではありますが、待っていただくのは絶対に必要な条件となります。もし待っていなければ、少し離れた場所で待てる場合は待ちますが、それもできない場合は通り過ぎてキャンセルするしかありまん。
迎車地でお客がいない場合は、そこから待つことになるのですが、GOの場合は定型文で「今向かっています。」というのがありますが、到着後すぐにされる方も結構います。すっぽかしすることなく「乗車の意思はありますよ。」というメッセージなので、効果はあるのですが、このお客は直ぐには来ないだろうという予測もしてしまいます。
そして私の場合は、3分過ぎぐらいで何も反応がない場合は、こちらから「到着しました」というメッセージを改めて送り、お客の反応を見ます。
そして、5分経過後どうするかですが、お客からのメッセージの有無、目的地、迎車地、時間帯で対応が異なりますが、おおよそ以下の通りとなります。なお、実際のところは休憩時間の消化時間と残りの乗務時間でも変わってくるのですが、休憩時間の消化が必要な場合は敢えて待つようにして時間が長くなる傾向にあります。
①5分後直ぐにキャンセルして移動
通行の妨げとまではいかないものの障害になる迎車地の場合は、いかなる条件でもキャンセルします。
また、お客からのメッセージのないとき、あっても少し待って欲しいことが明確でない場合には、私にとってありがたくない目的地(不明の場合と、近距離で混雑する場所に行く場合。)で、大阪市内の迎車地でしかも忙しい時間帯の時(他に受注が容易)は、できれば行きたくないため迷わずキャンセルします。
②5分後直ぐにはキャンセルしないが、他のアプリの受注を開始し、10分経過すればキャンセルして移動
私にとってありがたくない目的地でも他の受注が容易でない場合は、直ぐに動きませんが、他のアプリの受注を開始し、受注すればキャンセルして他の受注先に行きます。
また、私にとってまずまずの目的地でも、お客からのメッセージがなけれ同様です。
③10分は待ってキャンセルして移動
私にとって嬉しい目的地であれば、お客からのメッセージが無くても、こちらから電話をしたりして何とか確認をとりますが、それでも連絡がなければ10分経てば諦めます。
なお客からメッセージがあっても、まずまずの目的地であれば、もう少し待つだけであることが明確でない限り、「いま向かってます詐欺」と判断し10分経過後にはキャンセルします。
④それ以上不確定な状況で待つ場合
あまりケースとしてはないのですが、最近あった事例として、出庫直後(忙しくない時間帯)に会社の近く(大阪市外)の迎車地(交通の障害はなし)で私にとって嬉しい目的地のGOの配車依頼がありました。到着直後に「今向かってます。」のメッセージが入ったのですが、案の定なかなか来られず、7分後ぐらいに再度こちらからメッセージを送ったところ、再び「今向かっています。」のメッセージが来ました。その後も何度がメッセージのやり取りをしたのですが「今向かっています。」の連発で、10分過ぎた途中から他のアプリの受注も始めましたが鳴ることもなく、結局17分後にキャンセルして移動し、私の記憶では、最長に待ったケースとなりました。
なお、このケースは本当に乗車する気があったのかは疑問なのですが、そもそも配車の受注の時点で迎車地で待たせる時間が5分を大幅に超えそうな場合には、直ぐにキャンセルして時間を置いて再度配車依頼をすべきと思います。そして、少し超えそうな場合には、きちんとその旨到着後にメッセージを送るか、電話で直接伝えることが、配車キャンセル手数料も取られず、乗務員にも迷惑をかけないことなので、ぜひ心がけていただきたいところです。
以上の通り最後はお願いにもなりましたが、実際にアプリの配車依頼されるときに、タクシーの乗務員目線でお願いがありますので、次回はそのことについて説明していきたいと思います。
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