第102回 大阪タクシーセンターの「措置研修」に行きました

業界・仕事説明

表題の「措置研修」といっても、私自身今回初めて知った言葉なのですがそれを受講したいきさつから説明したいと思います。

まず大阪タクシーセンターが乗務員に対して街頭指導というものを行っています。

リンクのHPにその内容の説明がありますが、具体的な内容としては以下の通りで、

この中でも下段は夜間(22時以降)は私は乗務しないので見たことはないのですが、上段については以下の場所で指導をしていると記載がありました。

なお、客待ちのための不法駐車として指導を受ける場所としては、阪急百貨店前の両側の場所が唯一の場所ということで、この場所については私の側乗研修でも説明がありましたし、実際にタクシーセンターの係の方をよく見かけていました。

ところで今回「措置研修」を受けたいきさつはこの場所とは別の下の写真のJR天王寺駅東口で4月9日に指導を受けたことにありました。

事情を説明すると、この場所はJR天王寺駅東口から出て国道25号線で東向きになるのですが、まさしく八尾市に向かう方向のお客さんが多く乗られる場所で、事務所への帰る道筋にもなり上手く乗車いただくと有難いところとなります。

そして指導を受けたのは事務所に帰る途中の20時31分なのですが、この場所の横断歩道を挟んで両側はタクシーがいつも普通に列を作って待っている場所で、たまたま空いていたので付待ちしていたところ、どこからともなく反対車線から係の方が近づいて来て指導を受けました。

当初は「なんでこんな不意打ちみたいなことで指導を受けるのか?」という憤りを持ったのですが、今回担当の教官にお聞きしたところこの指導についてのHPの存在を教えていただき、5月度ではありますが、なんとJR天王寺駅東口は最重点該当指導場所になっていますので、知らない方が悪い⁈という結果になってしまいました。

なお街頭指導目標の説明で「タクシーに関する輸送秩序の維持及び苦情や要望に対する是正指導活動を行っています。」とあり、推測ですが天王寺駅東口は苦情に応えて重点指導するようになったと思います。それであればHPだけでなくタクシー会社を通して乗務員に指導する旨告知する方が効果が高いと思うのですが、そのようなことはなぜかないようです。したがいまして、私が指導された後も普通に付待ちタクシーはいつものように並んでいました。(5/9追記:最近は止まっている車はなく指導が周知しているようです。)

ところでこの指導の結果、運転者に2点、法人に1点の違反点数が課せられたので、下の表の区分でいううと⑪に当たります。

ちなみにこの資料は大阪タクシーセンターのHPの法令資料ページの「運転者等の違法行為に対する措置要綱」から掲載したものですが、実際の初任者研修の時に配られる教本にはこの隣に「構成要件」という項目があり、より具体的に明示されていることに気づきました。そして今回の場合は「地域住民・商店・施設管理者等から要望・注意に反して継続する客待ち駐車行為」に当たると思われました。

なお「構成要件」という言葉を聞いても一般の人は理解できず、刑法を勉強しなければわからない言葉ですが、罰則を規定する上で「何をしたらいけないかがよりわかりやすくなり」何と丁寧な規定と感心しました。

そして違反点数制度についても「措置研修」で初めて知ったのですが、運転者は累計が20点になると取消し処分の対象となるのですが、1年経つと消滅し、1年に1回以内ではありますが5点以下の違反については指導を受けた日から6週間以内に「研修」を受ければ、運転者も法人も違反点数を消滅させることができます。

しいたがいまして、個人としてはどう考えても普通に乗務していれば、放置していても累積で取消し処分になることはあり得ない制度なのですが、会社としては当然別で「研修」は必ず受けるよう言われました。なお、大阪タクシーセンターで渡された資料に「措置研修」とあったので、区別する意味もあり表題の記載もその通りにしました。

そしてこの「措置研修」の予約は会社を通じて行うのですが、毎週月曜日に実施しているということでしたが、たまたま4月30日(火)は前日が祝日でしたので実施しているということでしたのでこの日に予約しました。

場所は新任研修でもお世話になった鶴見区の大阪タクシーセンターで、時間は受付が9時30分以降で10時10分~15時50分と聞いており、当日受付をすると10時以降に教室に入ってくださいと説明されました。

そして時間になって教室に入ると溢れんばかりの人が既におり、慌てて間違えたと思って一度部屋を出たのですが、間違えがないようなのでもう一度入り直し、空いている狭い3人掛けの机の真ん中に座らせていただきました。

そこで出席を取り資料を渡されわかったのですが、私のような「措置研修」を受けるのは3人で、他は新任研修の方で、第1日目の2時限目から合流したということでした。

ちなみに後でHPで新任研修を確認すると以下の通りの状況で、「措置研修」は原則毎週月曜日開催の意味がわかったのですが、連休のためか参加者は普段よりもかなり少ないとのことでした。

また、新任研修は4月30日はやや混雑と上記の通りありますが、それでも45人ほどの人がいたのですが私が受講した時と大違いで、相変わらずの大阪の乗務員の人気ぶりも実感できました。

そして「措置研修」は全部で5限となるのですが、最初の3限は新任研修と一緒で、4限5限は別部屋での単独の研修となりましたが、最後に試験はありません。

なお、会社からこの研修費用は自腹でということで予め言われていましたが、参加費が1,500円なので、色々工夫されているところはあったとしても、タクシー教本まで新しくいただいてこの値段はかなり良心的と思いました。

また、ほぼ1日の拘束は結構もったいなかったのですが、今回説明している点数制度についてはこの別部屋での研修初めて知ることができ、違反してから初めてその研修で知るというのもなんだかおかしいなと思いつつ、自分の為にはなった一日でした。


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飯田さん

前職をやめて、結果としてタクシー乗務員として仕事を始め、1年程立って昼勤営業収入(税抜き)ミリオン、を達成したのを機に、このブログを始めました。
なお、「飯田さん」の名称の意味、詳しい情報、前職をやめた経緯などについては、「飯田さんの司法試験・予備試験の部屋」のサイトで掲載されています。

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