話は前の会社を退職した時に戻りますが、会社の最終出社日に「離職票」については、退職後にしか発行できないので、それ以後自宅に送付しますと説明を受けていました。
私自身は、最終出社日の時点で有給休暇が40日ほど残っており、それを消化して退職しましたので最終の出社日と退職日まで間は2か月ほど空いていましたが、退職日の時点では、再就職を考えないといけないような状況で失業給付の手続きも早急にしたいと思っていました。そしてそのためには、「離職票」を持って、私の住んでいるところのハローワークに失業給付の申請に行く必要があるという知識はありましたので、「離職票」が届くのを心待ちにしていました。
ところが、退職日が過ぎて1週間ほど経ってもまだ届かず、「離職票」は前の会社が発行するものという認識でしたので、「もしかして忘れられてない?」と思いで、前の会社の総務に電話をしてしまいました。
そこで会社は管轄のハローワークに退職日後に書類で申請をしているということで、その後にハローワークにから「離職票」発行して送付してもらい、届いたものを私に送付するという説明をいただき、直ぐには届かない理由ははっきりわかりました。
しかしながら、「ハローワークに紙で発行してもらって、またその紙をハローワークに提出する???」「それが待ちに待っている「離職票」なの???」というのは、私にとっては直感的に考えて「絶対におかしい!」と感じる衝撃の事実でした。
なお、「離職票」はもしかして他に使い道があるのではと調べたのですが、ハローワークに提出する以外に用途はありません。
ただ、私は何も知らず単に「離職票」をハローワークに持って行っただけでしたが、「離職票」の詳しいサイトで調べてみると、退職理由について会社の記載事項を確認し、離職票に私が署名はするところがあり、どうもその書類の提出のために「離職票」がぐるりと回ってきたようで、「離職票」はオンライン化が十分にされていない時代の遺物というのが私の考える結論です。
なお、上記のサイトでも退職者に届くのに2週間程度と書かれていますが、①その時間のロスについて、また、②実際に書類を送付、受取処理をするという事務作業の煩雑さによる無駄なコストについて、なんで誰も改善しようとしないの?というのが、お役所仕事とはいえ正直な嘆きです。
まず、現行の制度のままで考えても、私が当初勘違いしていたように、本人が会社からの「離職証明書の申請書類」を持って、自身の住所のハローワークに申請すれば、①と②の会社からハローワーク、ハローワークから会社、会社から本人へ受け渡しの事務作業のロスは大幅に減らせます。
しかも、退職日もしくは最終出社日に封緘した封筒で会社からその書類を受取って、提出できるようにすれば、1日のタイムラグもなくすることができます。
そして、実際のところ、先のサイトを見ると会社がハローワークの有人窓口で手続きを申請すると即日「離職票」が発行されるということで、単なる届け出だけの話で、先の「離職票」の署名欄も、会社の書類に本人の署名欄を作り、失業給付申請時に確認してそこにすれば良いだけで、別の用紙を作る必要はありませんので、手続きは一度で済むはずです。
なお、①の具体的損失については、そもそも失業給付の手続きは離職日の翌日からできるのに、紙が届かないので2週間後に申請となるのですが、全ての基準が申請日からとなります。したがいまして、すべてが後ろ倒しになり、経済的に考えてれば2週間の空白は、退職者にとってだけでなく、国にとってもその分の労働生産の減少となり大きなマイナスになるのが明らかです。
また、よくよく考えると従業員の給与に関する情報を毎月紙で送って、役所で再度入力するということは今はあり得ないことなので、従業員の情報は役所とオンラインでつながっているはずです。
それなのに、なぜオンラインで離職したことを申請できないのか、全く理由がわかりません。
したがいまして、②については、ハローワークの「離職証明書の申請書類」の提出先を変更するのではなく、そもそも離職に関する申請もオンライン化すれば、事業者では書類作成の手間が省け、ハローワークでは書類を受取り入力するという事務作業が減るので、大幅なコスト削減が可能です。
ということで、今回はどうしても書き残して置きたかった私の「おかしい!」についての話でしたが、あくまで氷山の一角の話と思います。そして、このようなことすら改善できない日本は、本当に必要なことにお金が回らず、どんどん落ちぶれて行くばかりというのが、私が感じてしまう危機感で、黙っていられないというのが正直なところです。
ところで、前回新大阪駅のタクシーの大行列の話をしましたが、その後北斗晶さんの「駅で初めて見るほどの大行列に驚愕「タクシー乗り場が見えない」写真付きで紹介された」のブログ記事がNEWSになっていたので、紹介させていただきます。
また、次回はタクシーの話に戻りますが、同様に中居正弘さんのラジオでのトークが「タクシーで苛立ちを感じることを明かす 「準備してくれればいいのに…」」というタイトルでNEWSになっていましたので、この話から私の考えについて説明していきたいと思います。
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