規制改革会議の中で雨の日のタクシー不足の状況の説明がありましたが、たまたま先週の平日の2日で本格的な雨の日とそうでない日で、実際のタクシーの営業がここまで違うのかというぐらいの差がありましたので、私の生の乗務データから見える現実をこの機会にお伝えしたいと思いました。
まずは実際の私の乗務記録の画像を掲載しますが、さらりと見ていただいて、乗車地、降車地データなどはまとめの表に載せませんので適宜必要に応じて見返していただければと思います。
5月28日(火)は以下の2つの画像で、
5月30日(木)は以下の通りです。
以上を比較しやすいようにまとめると以下の通りですが、色付き部分は後で説明していきます。
まず緑色の大阪市内まで出るまでのところで、5/30は1件の受注もなかったので、空車時間が長くなりましたが、このような日は月に数日程度ですがあります。なおその前に計画休憩とありますが、大阪市内に入ったところで、そこを通る場合は必ず(遠待ち狙いで)短時間の休憩をする場所です。
これに対して、5/28はアプリ受注があり近鉄河内山本駅までお客様を送ったところ、そこは近鉄タクシーの専用乗り場なのですが、待っているタクシーがなくてお客様がお待ちの場合で乗って来られたケースとなります。
近鉄河内山本駅普段は大挙してタクシーが待っている時もあるのですが、この日は雨の影響があったと思います。ちなみに、奥さんが休日の雨の日にこの場所からタクシーに乗るのに1時間近く待たされたことがありました。そして運転手さんから聞いた驚きの話が、「雨の日は運転をやめる高齢ドライバーがおり、タクシー不足に拍車がかかる。」ということでした。
私は雨の日はお客が増え喜んで出勤しますが、考えようによれば事故が一番高くつきますし、雨の日は渋滞もおきやすく避けるのもわかる気がします。雨の日のタクシー不足が問題になっていますが、営業車数の実態もきちんと押さえる必要があると思います。
なお、5/28も東大阪市から市内で受注するまで43分の空車時間があります。実はこの間東大阪市で1件Goの受注がありましたが、大阪市内と逆方向で進むも戻るも渋滞にもまきこまれていた状況で受注をあきらめましたが、雨だからといってアプリがどんどん鳴る状況ではありませんでした。
次に黄色の休憩についてですが、5/28は午前中はアプリの鳴りもほどほどでしたので計画的に休憩を取っていたのですが、午後からはアプリの鳴りもよくなりこのままでは休憩時間が消化できないので、邪魔にならないところで即休憩するという状況になりました。
結局のところ19時まではなかなか休憩は取れない状況(5分以内にアプリが鳴る)だったのですが、19時を過ぎたところでいきなり34分間アプリが鳴らない状況となりました。原因としては雨がやんできたのと夜勤の車が増えた?ためなのか、その後は空車タクシーを多数見かけるようになりました。
これに対して、5/30はアプリがなかなか鳴らず12時21分には休憩の1時間は消化してしまいました。このように52分休憩を一気に消化することは珍しいのですが、休憩時間に(家で録画してスマホに転送した)番組を見ていてついつい引き込まれて時間が経ってしまいました。
なおその後は迎車待ちの休憩しか計上されておらず、休憩を取らずに大丈夫かという意見もあると思います。この点については停車時間が5分に満たないトイレ休憩は取っていますし、高速道路を走るようにぶっ通して走るわけではなく、自分で休憩が必要と感じればいつでもとれ、無理をしなくてもよいという環境は精神面や体への負担が全然違うと感じています。実際のところ営業が終わり帰り道の方が、集中力が抜け眠気を感じやすいので注意が必要と思っています。
そして、オレンジの時間別の売上(税込み、高速代・Go手配料別)の累計と両日の比率を見ていただくと、13時過ぎの時点で5/28と比べると39%しかなく大きく落ち込んでいるのがわかります。
ところが、その後赤色部分の大阪市内中心から池田市への高速で往復という、第100回でお伝えしていた伊丹空港の高速往復の奇跡を上回るが奇跡が起きましたので比率で82%まで回復しました。ただ、その後はじりじりと下がり、19時以降で80%まで戻したという状況でした。
実際の最終の税抜き営収は、5/28が60,040円、5/30が48,150円でしたが、池田市往復の奇跡がなければ40,000円くらいになっていたと思います。同じ週の平日でも天気でこれほどまで需給バランスに差が出るのが実情です。
ということで今回は市内に入るまでや、休憩、売上の状況などについての説明しましたが、長くなりましたのでここで一区切りとして、残りの部分について回を改めて説明していきたいと思います。
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