第98回 遂に日本版ライドシェアが始まりましたが

業界・仕事説明

4月8日はライドシェアのニュースで一杯で内容もまさに「お祭り」のようでした。

なお私の関心のある使用する車両に関しては、以下の記事の写真の通り大臣も参加の出発式では流石に白ナンバーの車がしっかりと並んでいました。

ライドシェア 東京都内でサービス開始 神奈川愛知京都も 大阪は 運行時間・料金・安全は 配車アプリで利用 | NHK | 自動車

ただ、記事の中には日本自動車交通株式会社のライドシェアの取組の紹介がありましたが、

「ドライバーを確保するためにも会社で所有する車を貸し出す仕組みを導入することにしています。」

とあり、重ねて代表取締役のコメントの中でも以下の通り念押しがされています。

「ドライバーに貸し出す車両はタクシーと同じ車両であるため自家用車とは違って整備や管理も徹底できる強みがあると思う」

したがいまして東京の実態はタクシー車両が主であることは明らかなようです。

また、別の京都での記事では以下の通りで、

エムケイ、京都でライドシェア出発式 まずは社員が運行 – 日本経済新聞 (nikkei.com)

写真には緑ナンバーの営業車が写っていましたが、「8日はタクシー車両11台と白ナンバーの一般車6台の計17台が稼働。」とあり、また、記事の表題の通りまずは社員が運行ということなので様子見の感じではありますがタクシー車両を使うことも明言しています。

そして4月10日に先日のパブリックコメントに対する国土交通省の考えが公開されましたがこの中で、以下右側の回答を見つけて、ようやく国土交通省の考え方が理解できました。

遊休車両というのは本当に絶妙でうまい言葉と思いますが、大手を振って認めるスタンスではありませんが、タクシー車両の使用は認めて行く方針なのは明らかです。

また、第96回で指摘した「自家用車ドライバーの当社以外での就業状況・勤務時間について把握します。」という誓約書の文言関連については以下の通りの回答がされていました。

内容については、国土交通省が主体となるところは「予定」とか「考えます」と断定していないのですが、タクシー事業者が主体となるところは「行うこと」と断定して、このような文言にも細心の注意を払う優秀なお役人気質を感じます。

したがいまいして誓約書の文言も国土交通省にとっては重要な一文で、やるべきことを指示した感を出してタクシー会社に責任を押し付けたい役人の理屈かもしれませんが、あまりにも情けなく思います。

ところで今回の意見リストには私の以下の意見は残念ながら載っておらず、それに対する回答もなかったのですが、赤字の部分は影響していると感じるところがあることに気が付きました。

「別に仕事をしている人の勤務時間の把握は無理です。また、勤務内容を具体化しないと体への負担はそれぞれですので、このような規定は意味がないと思います。」

すなわち国土交通省の原案では「➢ 安全上支障のないよう、勤務時間を把握すること。」だったのに、誓約書には「就業状況」の把握まで追加されており、私の本来の意図するところではなかったのですが変更されていたからです。

この結果原案より誓約書はより実現不能となったのですが、理屈の上ではよりあるべき制度にはなりました。

なお、これ以外にも提出した私の意見の掲載はほとんどなかったので、意見の掲載は選り好みをしているのがわかりますが、唯一以下は私の意見と同じものの掲載がありました。

これについては一言で一蹴されており、私の認識不足から来た結果なのですが、次回に詳しく説明したいと思います。


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飯田さん

前職をやめて、結果としてタクシー乗務員として仕事を始め、1年程立って昼勤営業収入(税抜き)ミリオン、を達成したのを機に、このブログを始めました。
なお、「飯田さん」の名称の意味、詳しい情報、前職をやめた経緯などについては、「飯田さんの司法試験・予備試験の部屋」のサイトで掲載されています。

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