今回は第52回で触れていたテーマの中の、「「長距離が出やすい」についての考察」について書きたいと思います。
タクシーの世界では例えば「この辺りから関空行きがよくでる。」とか、そういう話がよくあるようです。
よくあるようですと言うのは、積極的に私がそういう情報を取りに行っていないからなのですが、関空についていえば、6月の値上げ以降3回関空に行ったのですが、「この辺り」とはすべて違っていました。
ちなみに、直近の7/8の最高記録の日の関空行きは、北新地にあるホテルからでしたが、GOでホテルの方から呼ばれて、乗車されたのは外国人の方でした。なおその時実は2台タクシーが呼ばれて2台とも関空行できしたが、もう1台は別のタクシー会社の若い乗務員の方で、少しお話する時間があり「大当たりでよかったね。」とお互い笑顔で「こんなところで珍しいよね。」と話しをしました。そして、その方は日勤の方でしたのでどれくらい稼いでるのとお聞きしたら「1日で2から3万円」ということもお伺いしました。
また、似たようなテーマで、第14回 「いかに長距離のお客を乗せるか」⁉で、タクシー乗務員の多くの実態についてお伝えしましたが、55割廃止に伴う長距離の半端ない値上げで、第51回で長距離病症候群という表現をつかいましたが、ますます傾向が強まっているのを実感してます。
そこで、その典型例でお伝えしたのが、同じく第51回でお伝えしたユニバーサルスタジオで待機しているタクシーが値上げ後に桁違いに多くなっていることですが、私も過去1度だけお客さんを送っていったときに、1台もタクシーが待機していなかったので、これはと思い待機した結果、期待した行き先は近くのホテルということで、少々ずっこけたことがありました。
もちろんこの場合は、長距離が出やすいということでおな考えれば、市内中心部から離れたこの場所は、「長距離が出やすい場所」であることは間違いはありませんが、待機時間等のロスとリスクを考えれば、私には値上げ後の今でも選択肢としてはありません。
なお、私の聞いた最初の関空の場合の「この辺り」は市内中心部の話なので、待機時間等のロスやリスクということで考えると少ないですが、仮に多少の確率の差があったとしても、そのような不確実な論拠に惑わされることなく、切れ目なくお客さんを乗せることを目指すのが結果への一番の近道というのは長距離有利の料金体系になっても変わらない方向性と思います。
そして今回主題を宝くじで例えたのは、「宝くじは買わないと当たらない」という言葉がそういう意味で使われているように思ったのですが、実際には色々の意味での使い方があり、「たくさん」という言葉を入れた方がより、私の意図が伝わりやすいのでこのようにしました。
そして、宝くじで良く当たる売り場で行列という話を聞くと思いますが、よく当たると言われる売り場はそもそも販売枚数も桁が違い、販売枚数を分母で計算して、ある程度の期間のトータルで考えれば、お店ごとに大きく変わるはずがないというのが私の見解です。
この場合は、宝くじを売る側の戦略に乗せられているケースと思いますが、同じように事実の伝わり方で人の思考を左右するケースとして近いところがあると思いましたので、この主題にした理由となります。
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