さて、この問題を考える前提で、タクシー料金の仕組みを説明します。
タクシー料金は、距離と時間両方で料金が加算される仕組みです。時間で料金が課されるのは、速度が10㎞以下になった時で(停車時も含む)、私の会社のケースでは、1分30秒で80円(税込み)料金が発生します。
したがいまして、お客様がコンビニに立ち寄って買い物をしている間は当然停車していますので、時間で料金が加算されることを前提に考えます。
まず、時間単価に換算すると、80円÷1.5分×60分になりますので、3,200円税込み、2,909円税抜きの料金の発生となります。
そこで、この売上は乗務員にとって嬉しいかということですが、
私の場合、ミリオン達成時の乗務時間250時間ですので、時間単価で計算すると、4,000円となり、約1,100円のマイナスということは、その分どこかで取り返さなければならないという計算となります。
もちろん、こういった立ち寄りというのは、コンビニ以外にもたくさんあって、タクシーを使う利便性の一つなので、気兼ねなくご利用いただければと思います。
ただ、中には時間料金が加算されて喜んでいる乗務員もいるとは思いますが、特にタクシーが忙しい時間帯は、そうでないと思っている乗務員もいることは、頭の片隅に入れておいていただければと思います。
ところで、なぜこの話題をしたかというと、「お客に乗っていただく時間(※単純化しています。)」の意味の説明のためでした。
つまり、お客様に乗っていただいていても、車が止まっていれば、実はあまりありがたくありませんので、「単純化しています。」とは細かくみれば例外もありますよという意味です。
次回は私がタクシーの仕事を始めた時の感想から、辿った道のり、稼ぐために考えたことの例をお伝えしたいと思います。
コメント